地盤・埋設調査の重要性と曖昧さ
今回は、推進工事でよく起こるトラブルのお話。
しかも、起こってほしくないことが2連続で・・・6年前の推進工事の現場の事です。
推進工事は、地下をモグラの様に進むので地質状況や地下埋設物を入念に調べておく必要があります。
何故か・・・
◇地質状況・・・砂を掘るカッターヘッド、粘土用、玉石用、岩盤用とそれぞれに適応した形状を用意します。
途中で交換できませんから(立坑を掘る必要がある為)

◇地下埋設物・・・遭遇してしまったら何ともなりません。推進工事の場合、地下5m以深なので埋設管とかはあり
ませんが、よくあるのは残置杭、アンカー等です。そんな!と思いますがよくあります。
という理由です。その現場ではまさにこの2つが重なりました。
まずは、地質の想定・・・その時のボーリング柱状図(抜粋)は、この2調査分でした。

厄介なことに、粘土の上に砂礫が・・・しかし、1.5m程度上に砂礫がいるので立坑掘削時の状況をみて決めよう。
もちろん、設計変更になるので事前に準備も行っていました。(その時の一部抜粋)

とまあ、こんな感じでしたが実際には設計通りの形状で進まざるを得ませんでした。(結局、立坑掘削ではほぼ礫が出なかった。)
しかし、実際に推進が始まると出るわ出るは・・・玉石ばっかり・・・トホホ・・・その時の状況です↓↓↓

一回地下に潜らせたマシン、引き返すことはできないので何とかかんとか施工を進めていました。
(※このビットと面盤の補修だけで200万程度のマイナス)
こんなことは、あってはいけないのですが誰も知らない地下の工事、よくあることだと割り切ります!
しかし、次に遭遇したのが”残置杭”・・・正直、笑うしかありません。。。。
ある日、OPから「なんかトルクがおかしい気がする」、「圧密されていく感覚がある」と連絡が・・・???
念のため、元請に確認し支障物の可能性はあるか?役所に確認してほしい!わかるまで一次工事を止めます。と調査・確認を依頼しました。
答えは早かった・・・3時間後、何もないですよ~と・・・
この時に、こちらは何となく嫌な予感、、、だって、、、この状況だと、、、

ここの部分は、計画時から気になっていました。比較的新しい施工だったので役所に確認をずーっとお願いしていましたが回答はいつも同じ。”何もない”
でも、こちらとて20年は推進工事に携わっているし、OPにかんては30年のOP経験、この2人がなんかおかしいと一致するときはおそらく、間違いなく何かあります。
土のにおい、色、性状、添加剤との混ざり具合、カッタートルク、推進力の変化、すべてがおかしい。
しかし、役所、元請ともGO!をだす。そこから1mくらい進んだら・・・見事に的中!!!うれしくないですけどね。
ここまで来ても、何もない機械の故障か、施工が悪いんじゃないの?と・・・
結局、既設BOXの下を確認してもらうと

見事に出ました残置杭。この時は、まだこの既設杭を抜くことができる状況だったのでそこまで金額はかかりませんでした。でも、結構かかってます。

とこのようにな事が起こった現場でした。
いつも思いますが調査ってすごく重要だけど信用するのも微妙、でも信用するしかないのが地下工事。
だからこそ面白いんですけどね。思い通りに終わった時、苦しんで終わった時とも達成感が半端じゃないです。
今回はこの辺りで終わることとします。
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